山鹿市農産物ガイド

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山鹿市

風土に根ざした豊かな恵み

熊本県山鹿市。

春風に桜の花びらが舞い、石のかざぐるまがゆっくりと回る季節には、土から顔を出したたけのこの収穫が最盛期を迎える。春はまた特産のスイカやメロンが店頭に並び始める。この時季を待ちわびた人々が、市内の物産館に足を運ぶ。

八十八夜の頃には、肥後細川藩の献上茶「岳間茶」の収穫にあわせて茶山唄の囃子が聞こえてくる。梅雨を間近に控えた5月下旬には田植えが始まり、子どもたちが駆け巡る丘の上ではあんずも色づいていく。

長い梅雨が過ぎるといよいよ夏。そして景行天皇の巡幸を起源とする伝説に由来する山鹿灯籠まつり。幻想的な灯籠踊りに人々は酔いしれ、ひと時の安らぎを得る。

夏はぶどうのシーズンでもある。たわわに実ったその一粒一粒は、食べるだけにとどまらず、世界に誇る菊鹿ワインのひとしずくとなる。

すると間もなく、山の手では艶やかな栗が落ち始める。山鹿市の栗は西日本一の生産量を誇る。郷土料理からトレンドなスイーツまで、山鹿ならではの加工品も旨い。

また、1300年前の古代山城「鞠智城跡」では、赤褐色となった古代米の穂が一面に広がる。「番所の棚田」では、黄金色の稲穂が彼岸花に囲まれ、そのコントラストはまさに自然が織りなす芸術作品である。

秋祭りの季節。人々は五穀豊穣を祝い、自然の恵みへの感謝を忘れない。それは子どもたちにも受け継がれ、おいしい農産物を育む素にもつながっていく。

冬になると、ハウスきんかんやいちご、かんきつ類などさまざまな果実が人々を笑顔にしてくれる。寒さに耐え、春を迎える支度をしていると、やがて山里では山菜が姿を見せるようになり、春の訪れを教えてくれる。

自然があり、歴史があり、人々の営みがある。山鹿という風土に根ざした豊かな恵みは、四季を通して独特のおいしさを私たちに与えてくれる。

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