山鹿市農産物ガイド

山鹿市農産物ガイド

スイカ・いちご


スイカ

出荷は3月から始まり、5月に最盛期を迎える

 都道府県別のスイカ生産量全国一位を誇る熊本県。山鹿市でもスイカの栽培が盛んに行われている。

スイカ選果場

 ハウス栽培が主流で、水や温度管理に細やかな気配りを要し、特産地ならではの高品質の商品として取引される。生産者を支えるJA鹿本では、高性能の光センサーを駆使し、糖度や空洞の具合を厳しくチェック。「夢大地かもと」のブランドで全国に出荷している。また、品質管理だけでなく、生産履歴の記帳など消費者に安全安心を届ける努力も日々行われている。

 夏のイメージがあるスイカだが、山鹿では5月に最盛期を迎える。食べる直前に冷やし、甘味が増した状態で食べるのがおすすめ。

 品種もさまざま。山鹿市で最も生産量が多いのは「祭ばやし」で、サクサクとした食感に、まろやかな味わいと糖度の高さが特徴。最近では、軽量で持ち運びがしやすい小玉スイカの人気も高い。瑞々しさや糖度は、大玉スイカに引けを取らない。

 特産地として、消費者ニーズの多様化に合わせ、山鹿のスイカの美味しさも進化し続ける。

スイカの主な品種

祭ばやし
祭ばやし
大玉で果皮色が比較的濃く見栄えも良い。まろやかな味わいと高糖度が特徴。
春のだんらん
春のだんらん
高糖度で肉質はシャリ感に優れ、その名の通り4月から出荷される高級品種。
ひとりじめ
ひとりじめ
小玉スイカだが、大玉のようなシャリ感が楽しめる。皮が薄く、糖度も高い。
ひとりじめbonbon
ひとりじめbonbon
高級感のある黒小玉スイカ。あっさりと食べやすい食感が特徴。
いちご

「ゆうべに」「ひのしずく」など熊本のオリジナル品種も生産

みつばち

 ビタミンCを豊富に含み、かぜの予防や疲労回復に効果があるといわれるいちご。山鹿市には100戸以上のいちご農家があり、熊本県有数のいちごの産地。早いものは11月から出荷が始まり、概ね5月まで収穫される。温度、湿度の高いビニールハウス栽培のため、病気や害虫から守るには、日々の管理が欠かせない。いちごは、苗づくりから始めておよそ14ヶ月、一年以上かけて丹念に育てられる。

 そのいちごにも、見た目や味、食感など、品種によりそれぞれ特徴がある。山鹿市では「紅ほっぺ」「とよのか」「さがほのか」のほか、熊本県オリジナル品種の「ひのしずく」「ゆうべに」などが生産されている。熊本県農業研究センターが9年の歳月をかけて開発した「ゆうべに」の名は、熊本の「熊(ゆう)」といちごの「紅(べに)色」を合わせて付けられたもの。平成26年に品種登録され、翌27年にこの愛称が決定した。甘味と酸味のバランスが良く、瑞々しく爽やかな香りが特徴で、山鹿市でも今後の生産拡大が期待されている。

 特産地として、消費者ニーズの多様化に合わせ、山鹿のスイカの美味しさも進化し続ける。

加工品やイベントで産地をPR

いちごのモンブラン

 いちごを使った加工品も多く、ジャムやソフトクリーム、大福、ケーキなど、冬から春にかけての旬の味覚として人気が高い。また、いちごフェアなどのイベントを通して、特産品をPRする取り組みも行われている。

収穫体験も人気

いちごの収穫体験

 自分でいちごを収穫して、その場で食べたり、お土産として持ち帰ったりする体験も人気。鮮度抜群のおいしさを求め、家族連れや海外の団体客など、幅広い客層がシーズン中に訪れる。