山鹿市農産物ガイド

山鹿市農産物ガイド

PICKUP!【山鹿のうまかもん】


山鹿のうまかもん
グリーンアスパラガス

 山鹿市の風土に根付いた個性ある食材は他にもいろいろある。中でも熊本県内一位の栽培面積を誇るグリーンアスパラガス【収穫時期:3月~10月】は、直売所でも人気食材の一つ。雨よけ栽培、そして土づくりへのこだわりからは、柔らかさとしゃきっとした瑞々しさが生まれる。さまざまな料理に使われ、ポピュラーな野菜だが、栽培の様子まではなかなか知られていない。ユリ科の植物で、地上から伸びてくる新芽の茎を収穫する。親木の根元から、にょきっと顔を出す様は、どことなく愛らしくもある。

梨の花

 また、秋の代表的な果実の一つである梨【収穫時期:7月~11月】だが、多汁で食感の良い「幸水」は7月から収穫が始まる。その後「豊水」「秋麗」「あきづき」「新高」「新興」「愛宕」と品種が入れ替わりながら、11月下旬頃まで楽しめる。シャキシャキとした歯ごたえと瑞々しさの中にも、それぞれに見た目、食感、味といった異なる個性を持っている。農家の中には、梨園維持のためにオーナー制度を導入し、栽培管理の負担軽減と同時に、食への理解度を高める取り組みを行っているところもある。

あんぽ柿「ほっぺ」

 山鹿市には農産物を生かした特産品が多くあるが、その中でも、近年全国に販路を広げている商品の一つがあんぽ柿「ほっぺ」(菊鹿町干し柿研究会)。渋柿を硫黄でいぶして蒸す伝統的な製法により、乾燥させてもジューシーでなめらかな食感を残しており、まさに手間ひまかけて作られた逸品である。太秋柿や富有柿などの甘柿だけでなく、渋柿や干し柿、あんぽ柿など、柿といっても品種や食べ方はさまざま。軒先に吊るされた干し柿の風景もまた、山鹿ならではの食の魅力とも言える。

 山鹿のうまかもんを味わうと、季節の移ろいを身体と心で感じる。それは、自然の恵みとともに農家の方々の日々の苦労や培われた技や知恵などがあってこそ。その風土に根ざした「農」の営みから生まれる豊かな恵みこそが、「食の王国・山鹿」ならではの味なのである。

清流が育む「川魚」

川魚

 深い山々から湧く清流は、矢谷渓谷や岳間渓谷などの景観を生み、豊かな生命を育む。山の手ではヤマメやマスなどの養殖も盛んに行われ、地元の食事処でも味わうことができる。佃煮などの加工品もある。


他にもいろいろ

かんきつ類
かんきつ類
収穫時期:10月~3月
日当たりに恵まれた園地では、みかん栽培も盛ん。最盛期には、手ごろな価格でおいしいみかんを楽しむことができる。また、不知火(デコポン)も贈答用として人気。
メロン
メロン
収穫時期:通年
きめ細かい管理の中、さまざまな品種のメロンが栽培されている。コルク質の網目(ネット)が美しい「アールスメロン」や熊本ブランドの「肥後グリーン」など、贈答用としても人気が高い。
トマト
トマト
収穫時期:5月~12月
真っ赤なトマトには血流を改善する効果があるリコピンが含まれ、生活習慣病の改善はじめ、さまざまな効果が期待される食材。手軽に食べられるミニトマトも人気。
スイートコーン
スイートコーン
収穫時期:4月下旬~6月上旬
生でも食べられると人気のスイートコーン。「ピクニックコーン」や「味来コーン」などの品種がある。物産館で行われる収穫体験には、毎回子どもからお年寄りまで幅広い層が訪れる。
なす
なす
収穫時期:通年
露地栽培からハウス加温栽培まで、年間を通して出荷されている。長なす、米なす、赤なすなど種類も豊富。
切花
切花
収穫時期:通年
切花類では出荷時期を調整して栽培される電照菊をはじめ、トルコギキョウやカーネーションなど、その種類はさまざま。また、物産館等では、季節毎に花苗がずらりと並び、人気商品の一つとなっている。