熊本県北部に位置する山鹿市は、「花崗岩」でできた山々に囲まれ、ミネラルたっぷりの「伏流水(河川敷や山麓の下層にある砂礫層(されきそう)を流れている、極めて浅い地下水のこと)」が豊富にある土地。この地域で栽培された米は食味鑑定日本一を受賞するなど高い評価を受けています。

　株式会社夢アグリ代表の平本さんはこの地で、作物を育てる畑や田んぼに”還元塩”を撒く「還元塩ミネラル農法」を行い、安全安心の作物を育てています。特に米の栽培では"農事組合法人夢農塩"を立ち上げ、平本さん夫婦、緒方さん夫婦の4人で「還元塩ミネラル農法」と丹念な手入れを行い完全無肥料無農薬の米を栽培しています。

　「還元塩ミネラル農法」で使用される還元塩は加熱処理を行わず天日干しで6ヶ月から8ヶ月かけて作られた塩のこと。通常の精製塩とは異なり、粒が大きく不揃いで、微量なミネラル分が含まれています。健康被害が起きにくい塩とも言われます。

　土に植えられた作物は土から栄養素を吸い上げて生育するため、健康でおいしい作物を収穫するには、土に栄養素(適度ミネラル・微量要素等)がまんべんなく含まれていることが必要です。しかし、同じ土地で何度も栽培を続けると土の中の各種ミネラル・微量要素が次第に不足します。そこで、栽培を行う土に還元塩を撒くことで、ミネラル・微量要素等を補充することができ、土が蘇ります。

　株式会社夢アグリ代表の平本さんは「今後を担う若い人に安全で安心な作物を届けたい」という気持ちのもと、「還元塩ミネラル農法」でおいしい作物を育てます。